すごくがんばってYouTubeMusicへの移行を完璧にした
iPhone 3GS時代からiOSデバイスとiTunesを使用し、5年前にGoogle PlayMusicへ完全移行、4年前からAndroidスマホへ乗り換え、1年前にYouTube Musicへ移行
・・・という経緯。
iTunesおよびApple Musicを使っていたとき既に大量の購入曲とプレイリストがありましたが、1万曲近いライブラリをすみずみまで確認するのは困難だったため エイヤッ とGoogleへ移行。
YouTube Musicへの移行もろくに確認せず移行した結果・・・
プレイリストは概ね再現はできていたのですが、その中身やアップロード曲・購入曲がいろいろと抜けていたことが分かりました。
所有しているCDも購入から20年近く経つものも出てきたし、YouTube MusicにアップロードされているデータもiTunes時代から引き継いできたものが多くて音質が劣化してないか(ALACではなくmp3などで取り込んだものでないか)、また配信曲とアップロード曲が重複していないかなどの確認を兼ねて、
いまいちどライブラリの整理を行うことにしました。
■ 行うこと
- CDメディアをALAC(.m4a)で取り込みYouTube Music(以下YT)へアップロードする
→ 既存のライブラリはすべて置き換える
- YT上で配信があるものは配信版をライブラリに追加する
- iTunesとGooglePlayで購入した曲が移行されているか確認する
- 最終的にプレイリストの中も新しいもので置き換える
→ 事前準備としてプレイリスト内の曲はスクリーンショットで記録する
(ただし注意すること)
- CD取り込みは基本的にWindows Media Player(以下WMP)で行う
- アートワークの追加は取り込んだ.m4aをiTunesに追加して情報編集から行う
- その他ファイル形式変換やファイルタグ編集には外部ツールをできる限り避ける
■ CDメディアをALAC(.m4a)で取り込みYouTube Musicへアップロードする
■ YouTube Music上で配信があるものは配信版をライブラリに追加する
これは単純な作業と思われましたが・・・
いろいろと気を付けなければならないことがありました。
〈Windows Media Playerで取り込めない楽曲がある〉
取り込み作業を進めている過程で、2曲だけでしたがどうやってもWMPで取り込めない曲がありました。
具体的には、その曲の取り込みに差し掛かると決まった時点でWMPがクラッシュして終了してしまうのです。
ALACでの取り込みは失敗してしまいますが、なぜかWAV(無損失)での取り込みは可能だったため、「メディアの劣化かな?」と思い、取り込んだWAVで同じ内容のオーディオCDを再現してALACで取り込もうとしてみましたが、それでも同じ曲で止まってしまう。
ウーーンと困っていたところ、iTunesで「Apple Losslessエンコーダ」で取り込んでみたところこれは成功。
ファイル情報を見てみると微妙に違うところがあるし、WMPで取り込むと最初に決めた以上混在してしまうのはイヤだったんですが、仕方なく WMPで完全に取り込めないCDはiTunesで取り込む ことにしました。
〈iTunesで取り込んだ楽曲のアートワークがYouTube Musicに反映されない〉
WMPで取り込んだものはiTunesに読み込んでアートワークを追加してからYTにアップロードするとアートワークが反映されていました。
が、なぜかiTunesで直接取り込んだ曲は、iTunes上では自動的に取得したアートワークが表示されていてもYTにアップロードするとアートワークが反映されない。
iTunesで表示されているアートワークをいったん削除して、ネットなどで探してきたアートワークを設定し直すとYTでも反映されるようでした。
iTunes上で Ctrl + C でアートワークがコピーできたことを思い出し、自動的に取得したアートワークを選択して Ctrl + C でコピーしたあと、そのまま Ctrl + V で上書きしてみたところ、アートワークのサムネイルにチェックマークが付きました。
どうやら同じものを上書きコピーするだけでも、情報が更新されたと認識されて保存し直されるようです。
そのファイルをYTにアップロードするとアートワークが反映されました。
iTunesで取得したアートワークは、情報編集でそのまま上書きすることでYTに反映することができる と分かりました。
〈情報を編集できない曲がある〉
よく2枚組のアルバムなどは「~[Disc 1]」「~[Disc 2]」のような独立したアルバムとして取り込まれるので、iTunes上でアルバム名を統一し、ディスク番号を付加するようにしていました(YT上でもディスク番号は表示されないもののトラック順に反映される)。
しかし、特定のアルバムがiTune上で情報を編集できない場合がありました。
だいたいの場合は「Mp3Tag」というタグ情報編集ソフトを使用することで対応できたのですが、それでも編集できないものがある・・・。
この問題については複数の要素が絡んでいると予想されました。
- 取り込むときにファイルに付加される情報
- 自動的に取得されたアルバム情報
- iTunesで編集可能な範囲
- Mp3Tagで編集可能な範囲
以上のようなあたりかなと思ったんですが、
iTunesで取り込んでみたりWAVを取り込んでWAVの段階で可能な範囲で情報を編集してみても上手くいかなくて、かなり困りました。
調べ回った結果「もしかしてファイルの編集権限が関係している?」という推測に至り、
YTにアップロードするときはWindowsの [PC > ミュージック] フォルダにアルバム単位で集めてからアップロードしていたんですが、
デスクトップにファイルを移動してMp3Tagで編集してみたところ、正常に編集することができました。
これについては理由がよく分からないんですが、 iTunesで情報が編集できない曲はファイルをデスクトップに移動してMp3Tagで編集する ことにしました。
〈YT上での重複を確認するためのコツ〉
iTunes時代からアップロードしていたファイルは多数あり、現在のYTライブラリにも大量に残っていました。
すべてのCDメディアが手元にあるものではないので、CDメディアを取り込んだのを確認してからYT上のアップロードファイルを削除していたのですが、
ときどき削除する前にファイルをアップロードしてしまい、YT上で同じアルバムが表示されて困ってしまう場面がありました。
アップロードした曲は、ライブラリの「最近追加」で先頭に表示することができます。
この画面でアルバム情報を表示して、一番上のトラックのGood👍を付けておきます。
続いてアルバム情報を検索して、アップロード側の検索結果で表示される2つの同一アルバムのうち、先ほど付けた一番上のトラックのGood👍が無い方のアルバムを丸ごと削除します。
こうすることでアップロードしたファイルを誤って削除することなく、古いファイルと置き換えることができました。
■ プレイリストの中を新しいもので置き換える
iTunes時代からのプレイリストもGooglePlay、YTへと引き継いで使用してきました。
すでに引き継ぎ時に抜け落ちてしまった曲も多数あると思われます。
AppleMusicのメンバーシップの切り替え(GooglePlay Musicの定期購入に移行したときにAppleMusic定期購入をやめた)や、たび重なるデバイス・サービス移行の過程で、当初iTunesで使用していたプレイリストはどこかで消えてしまったようでした。
僕にとって「あの頃のプレイリスト」というのは非常に大切なものなのですが、当時のプレイリストを完全に確認する方法が無い以上は仕方がありません。
せめて今回の整理を始める時点でのプレイリストは完全に再現できるよう、プレイリストのスクリーンショット、いわば「魚拓」をとることにしました。
〈Screenpressoでの自動スクロールスクリーンショット〉
僕は普段から Screenpresso というソフトを使用して、スクリーンショットや簡単な画面録画を行っています。
このソフトには 自動スクロールを使ってスクリーンショット という機能、つまり「縦長のページをスクロールしながらスクリーンショットして一つに繋げる」機能があります。
プレイリストは10曲くらいのものから100曲くらいのものまであり、すべてが一画面に収まっているわけではないので、この機能を使用して記録することにしました。
簡単に操作説明をすると、
これだけです。
操作は簡単ですが、機能自体はベータ版のため多少コツを掴む必要があり、
あまりにも似ている範囲が重複を認識できずに省略されてしまったり、逆に画像が多い箇所が縦に複数回並んだ結果になってしまったりと、ちょっとだけ苦労しました。
YTのプレイリストの表示画面で、曲名が並んでいるだけの部分を録るよう注意すればだいたい上手くいったので、コツを掴めばできると思います。
グラフィック関係でやや動作が不安定になる場合があるため、特に動画やグラフィックの編集を行う人には同時起動での使用はおすすめできませんが、
録った画面をすぐに編集したり、簡単な注釈やモザイクを追加するなど、その他の機能も他の用途で使えるものが多いので、
興味がある方は別途 Screenpresso 使ってみてください。
※無料版は広告が出ますが、基本機能はすべて使えるはずです。
Screenpresso:Windows用の究極のスクリーンキャプチャツール
■ 後記:YouTube Musicで利用できない楽曲の扱いについての問題
もともとライブラリに所有していた楽曲について、「YouTube Music上で利用できない楽曲」の問題が発生した。
YouTube Music上にあるアルバム内でいくつかの楽曲が「!」マークが付いていて利用できない場合がある。
これは、過去にリリースされているアルバムの中の一部が利用できないケースが主だが、長期的に見ると以前は利用できたものがある時点でできなくなったもの、逆にある時点からできるようになったもの、メタ情報の更新のためか別楽曲として再登録されたものなども発生するらしい。
最初Google PlayMusicからの移行エラーかと思ってサポートに問い合わせたが、そういうことだった。
サポートによると、それら楽曲について個別購入のようなサービスの提供は無いのが現状であり、形式上YouTube Musicのフィードバックから「この楽曲を利用できるようにしてほしい」というリクエスト(もちろんそれによって利用できるようになる確証はまったく無い)をするくらいしかできないらしい。
悩ましいのは、YouTube Music上で利用できるが一部利用不可な楽曲が含まれるアルバムのCDまたは音源ファイルを持っている場合。
利用不可楽曲を含むアルバムをライブラリに追加しても当然該当楽曲は利用できないし、持っているメディアを追加するとYouTube Music上のトラックと重複する。
利用不可楽曲だけ追加しても良いが、アップロードしたアルバムは歯抜け状態になるし両方をライブラリに追加しておかないと完全な状態のアルバムをライブラリに所有することはできない。
仕方が無いので、特別な事情が無い限り、メディアを所有しているものはすべてのトラックをアップロードし、プレイリストには基本的にYouTube Music上のトラックを追加して、利用不可楽曲はアップロードしたものを追加することにした。
アルバム中の一部が利用できない場合、将来的にその楽曲が利用できるようになる可能性は望めないと予想している。
アルバムやシングル単位で利用ができなくなっている場合は、アーティストやレーベルがYouTube Musicでの利用について承認が済めば利用できるようになるケースがある(実際にいくつかそういう楽曲があった)。
利用できた楽曲が、あるときふと見てみたら利用できなくなっていたというケースもあった。これについては想定できないし、アーティストやレーベルの意向なので仕方がない。メディアを所有していない限り諦めるしかないだろう。
後から利用できなくなった楽曲はプレイリストにトラック名だけは残るので、後で見返して気付いた場合は更新された楽曲を追加し直したり、メディアを持っているものはアップロードしたりする必要がある。
整理過程で見渡している限りでは、「Apple Musicでは利用できるがYouTube Musicでは利用できない」という楽曲は意外と多かった(感覚的には200~300曲に1曲くらいかな・・・?)。
MVがYouTubeに公開されているものについては動画をプレイリストに追加しておくのも一つの方法ではあるが、MVの前後に余計な部分があったりするし、フルサイズでないものも紛れているのでよく確認しないといけない。
動画をライブラリに追加することはできないが、動画も期間限定だったりするので削除されないか不安でもある。
仕方が無いので、楽曲単位ならばAmazonやその他配信サイトで個別購入、アルバム単位であればブックオフで中古CDを買ったり、それでも無くてどうしてもというものはいくつか新品CDを買った。大した量ではないけどそれでも補完のためにサブスクの年額ぐらいの費用はかかったと思う^^;